子育てコラム

男の子と女の子で異なる有効なスキンシップとは

2021年12月14日 5:00

有効なスキンシップ

「スキンシップが子どもの成長を加速させる」の記事において、子どもへのスキンシップがオキシトシンというホルモンを分泌させ、それが子どもの成長を促すとお伝えしました。

では、より効率的にオキシトシンを分泌させ続けるために、有効なスキンシップのしかたというのはあるのでしょうか?

1時間に10分の「ちょい抱き」が有効

オキシトシンは、5〜10分程度のスキンシップでも分泌され、その後50分程度は触れていなくても濃度が高い状態を保つことがわかっています。

そこでおすすめなのが、1時間に10分くらい抱っこをする「ちょい抱き」。短時間でもオキシトシンを効率的に分泌させることができます。手をつないで保育園から帰る、子どもを膝の上に乗せて話をする、添い寝をする、なども日常的にできるスキンシップ。短時間でもいいので、子どもと触れ合ってみましょう。

そして、スキンシップタイムには子どものことをしっかり見つめ、言葉かけなどをして濃密な時間を心掛けるようにしてください。

男の子と女の子で異なるスキンシップのしかた

また、オキシトシンは男女で分泌のされ方が違います

女の子は、女性ホルモンがオキシトシンの働きを後押しするので、ちょっと触れただけでオキシトシンが分泌されます。そのため、短時間の触れ合いで満足する傾向があります。

しかし、男の子は、男性ホルモンがオキシトシンの働きを抑制するので、分泌される量は女の子ほど多くありません。ですから、本能的に男の子のほうがスキンシップを求める傾向が強めです。

下の子が産まれたら上の子へのスキンシップを手厚く

下の子との触れ合いはもちろん大切ですが、上の子とのスキンシップは特に意識しましょう。特に赤ちゃん返りをしているということは、「甘え欲求」が高まっている証拠。優先して上の子のケアをし、心を満たしてあげることが大切です。

満たされないまま、「お姉ちゃんでしょう」「お兄ちゃんなんだから我慢して」などというと、心がついていかず、行動だけがんばろうとして無理をしてしまうことも。心のバランスを崩す場合もあります。心を十分満たすには、なでなでや抱っこなど、低年齢の子が好きなスキンシップを増やすのがおすすめです。

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