子育てコラム

サイコロ思考トレーニングで思考能力を向上させよう

2021年12月14日 5:00

「サイコロ思考トレーニング」とは

人間は皆、自分特有の脳のくせを持っています。たとえば、あることに対して、いつもすごく腹が立つとしたら、そのあることに対して、いつも1つのものの見方しかしていない可能性があります。

しかし実はものの見方は1つだけではなく、いろいろな「ものの見方」「考え方」があるはずなのです。

自分にとって当たり前のように正しく思えていた「ものの見方」や「考え方」も、一度、疑ってみたほうがいいかもしれません。

さて、ここでサイコロが登場するのですが、サイコロには6つの面がありますね。1つの出来事に対して、6つ以上の「ものの見方」で考えてみることを「サイコロ思考」といいます。そうすると、自分特有の脳のくせであるワンパターンな思考の枠が外れて、柔軟な考え方ができるようになります。

何か問題を感じたときはとにかく、思いつくままにその他の5通りの考え方を書き出してみてください。

ものの見方を変えると、出来事のなかの素晴らしい点が見つかるかもしれません。

サイコロ思考トレーニングの方法

5つの考え方のなかには、「役に立たない考え方」や「非現実的な考え方」「ナンセンスな考え方」があってもOKです。

いろいろ挙げてみたなかで、1つでも役に立つ考え方が見つかれば大成功です!

1つ例をご紹介します。子どもが不登校になってしまって、そのことを悩んでいる主婦の人のケースです。

その人は、次のように考えてしまいました。

「学校に行けないことは致命的なことだ。あの子は落伍者になったのだ。お先真っ暗だ」

確かに「不登校になることの素晴らしい点など見つからない」と思ってしまいますよね。他に、どんな考え方ができるでしょうか?

・これは、子育てのやり方を振り返るよい機会だ。今のうちに気づいて軌道修正できるほうがいい。
・うちの子は意思表示ができる子なんだ。
・私のことを親として信頼してくれているから、「学校へ行きたくない」と本音を言ってくれるんだ。この機会に、親子の信頼関係をさらに深めていこう。
感受性が豊かな証拠なのかもしれないな。これは、あの子の持ち味かもしれない。
夫婦間のコミュニケーションをしっかり取ろう。これは、家族が家族らしくなっていくチャンスかもしれない。

他にもいろいろな考え方ができそうですね。

全脳トレーニング効果も高い

役に立つ考え方が見つからない場合でも、いつもの自分の脳のくせを超えた、新たな全脳を活用した考え方を探そうとすること自体に、思考を柔軟にする効果があるのです。

悩んでいることや、引っかかっていること、執着していること等があったら、ぜひ試してみてください。

1つでもピンと来る新たな考え方が見つかると、向上できてうれしいですね。

ぜひ、お子様と一緒にサイコロ思考の全脳トレーニングを楽しんでみてくださいね!

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