子育てコラム #勉強
『東大式たのしく遊んでかしこくなる 天才クロスワード小学1・2・3年生』(幻冬舎)の著者・現役東大生から学ぶ「言葉」の大切さ
2023年8月25日 17:24
みなさんはどれくらい多くの言葉を知っていますか?すべての勉強に通じるもの、それは「言葉」だと思います。国語の漢字や単語はもちろんのこと、算数の用語や理科の生物の名前、社会の県名に至るまで、何かを勉強しようと思ったときには必ず、言葉が絡んできます。
ですが、言葉を覚えるって正直面倒くさいですよね。東大生でも小さい頃はいろいろ苦労したという話を聞きます。言葉をそのまま覚えるのはつらい、でも覚えないといけない。ではゲーム感覚で楽しみながら勉強ができないだろうか?そのように考えて作ったのが、このクロスワードパズルです。
すべての勉強に置いて何よりも大切なことは、「言葉」の勉強
この「言葉」の勉強をサボってしまうとどうなるか?
本書の作者の1人でもある、偏差値35から東大に合格した西岡壱誠はこう語ります。
『1〜3年生の小学生が、ここからの勉強でつまずいたりしないようにするためには、「言葉」の勉強がとても大切です。
国語や社会や理科はもちろん、算数でも言葉が必要です。そしてこの後に勉強する英語や中学以降の数学などでも、言葉を知らない状態ではなにもうまくいかないのです。
それくらい大切で、それくらい基礎として基盤になるのが、「言葉」の勉強なのです。
言葉がきちんとわかっていない状態というのは、いわば「つみ木」をしている時にその土台になる部分がしっかりと出来てなく、グラグラしてしまっている状態です。これ以上はその上になにも積み上げられないことと同じなのです。
ぼくは言葉の勉強をサボってばっかりでした。だからずっと高校生に上がってからも成績はビリで、テストでもひどい点数ばかりでした。だから高校生のとき、勉強の成績をあげるために、10年分の言葉をさかのぼって、小学生の「言葉」からやり直しました。はずかしかったですけれど、でもその分、きちんと成績はあがりました。』
だからこそ、小学生のみなさん、言葉を勉強しましょう。言葉の勉強をしているかいないかで、ここから先の勉強が、ものの見方が、そして人生が変わってくるのです。
この本のクロスワードでは、「楽しく」言葉の勉強ができます。ゲームとして遊んでいるうちに、自然と言葉のちからがついていくのです。
ぜひみなさん、やってみてください!
言葉の勉強〜例:国語編〜
では、次はついつい見落としがちな国語の言葉の勉強についてです。
国語においてよくあるのは「そもそも言葉の意味がわかっていないから解けない」ということです。小学生にとっては少し先の話ですが、例えば中学受験でよく出てくる言葉って、意外と難しいです。「イノベーション」「画一的」「驚異的」とか難しい言葉ですよね。
日本語だから、どんなに難しい言葉が使われていてもなんとなく読めた気になります。でも、実はこのあたりの言葉がわかっていないと、問題を解けないんですよね。
意地の悪いことに、こういう言葉って実はすごく解答の根拠になっていたりします。
国語の成績を上げたいと思ったときにおすすめなのは、「漢字の勉強」です。漢字をしっかり勉強しておくことで、想像以上にいろいろな知識がつくのです!
たとえば、難しい言葉であっても、なんとなくその意味が理解できるようになります。みなさんは、「交易」という言葉を知っていますか?「うーん、何となくわかるんだけど」って感じですよね。「交易」という言葉を知らなくても、「交」という漢字は「交流」とか「交際」という言葉で使います。そこから、何かを交換するみたいな意味を類推することができますよね。こんな風に、「漢字がわかると意味がわかる」は鉄則なのです。
ほとんどの難しい言葉は「熟語」、つまり複数の漢字が組み合わさってできたものです。
そう考えた時に、その漢字を知っていればなんとなく意味が予想できます。つまり、国語の力がある人というのは、「漢字力」が身についている人と言っていいのではないかと僕は思います。
だからやってほしいのは、漢字の勉強をしつつ、「この漢字って他でどんなふうに使われているかなあ」と考えることです。
「推」という漢字を見たら「推測」「推定」「推理」「推移」と思考するのです。こうやって、漢字のネットワークをつけていくような感覚を持ってみましょう。
実際の天才クロスワードの使い方!
みなさんにも勉強しよう!と思ったのに、ハードルが高くて諦めてしまった……なんて経験はありませんか?
そんな気分の乗らない時だとしても、「勉強しよう!」ではなくて「ゲームをやろう!」と思うと少し気が楽になります!
本書『天才クロスワード』はクロスワード形式での出題になっているので、ゲーム感覚で楽しく解きつつ言葉を学ぶことが出来ます。
本書の問題は基本的に小学1~3年生の教科書レベルから作られています。しかし、中には大人でも解けないような問題も混ざっています。
東大生が実際に『天才クロスワード』を解いた様子はこちらから。
→https://carpe-di-em.jp/media/1992?utm_source=gentousya&utm_medium=koperu&utm_campaign=2023_08
『天才クロスワード』には小学生だからこそ分かる問題もいっぱいあります。
一度やりはじめてみると、すらすら解けるから楽しくなってくるでしょう。もっと難しい問題に挑戦したい人は、51番からのチャレンジ問題からやってみるのも良いかもしれません。東大生も苦戦した問題がいくつもあります。解ければ東大生よりすごいかも!?
他にもこんな使い方もできます!
・学年ごとにしっかり問題が分かれているので、教科書の総復習に使える!
・教科ごとになっているから、苦手な科目から取り掛かることもできる。また逆に得意な科目をやって自信をつけることもできる。
ぜひ、お子さんと一緒に『天才クロスワード』をやってみてください!
※本稿は東大カルペ・ディエム『東大式たのしく遊んでかしこくなる 天才クロスワード小学1・2・3年生』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
東大カルぺ・ディエム
toudai carpe diem
現役東大生集団
2020年6月、西岡壱誠を代表として株式会社カルペ・ディエムを設立。西岡を中心に、貧困家庭で週3日バイトしながら合格した東大生や地方公立高校で東大模試1位になった東大生など、多くの「逆転合格」をした現役東大生が集い、日々教育業界の革新のために活動している。代表の西岡壱誠は漫画『ドラゴン桜2』(講談社)の編集、TBSドラマ日曜劇場「ドラゴン桜」の監修などを務めるほか、東大生300人以上を調査し、多くの画期的な勉強法を創出した。そのほか「アカデミックマインド」と題した教育プログラムを中心に、全国20校以上でワークショップや講演会を実施。年間1000人以上の学生に勉強法を教えている。
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