インタビュー

【幼児教室コペル代表講師 大坪可奈氏インタビュー】ほんとうに頭のいい子を育てる家庭教育論「どんな世の中になっても生き抜ける幼児教育」

2022年6月14日 10:00

目次

    2歳で動画サイトを見ている子、スマホを持ち歩く小学生、パソコンでプログラミングをする中学生……。今のママ世代の幼い頃から、時代は大きく進んでいます。わが子が大人になって働く頃にはAIがますます私たちの生活に介入し、職種はもちろん働き方そのものも変化しているに違いありません。

    お子さんの今の夢はどんなものでしょう。でも、今抱いている夢の職種が、20年後にも必要とされているとは限りません。そう考えると、習い事は何をさせるべきなのか、子育てはどんなふうにしたらよいのか悩む親御さんは少なくないと思います。わが子がどんな時代でも生き抜ける、そして満足した人生を送るための幼児教育についてお伝えします。 

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    わが子にどんな大人になってほしいですか?

    お子さんにはどんな大人になってもらいたいでしょうか。リーダーシップの取れる子、人に優しくできる子、感性の豊かな子など、親御さんによって思いはそれぞれでしょう。そのような思いには、お子さんに対するゆるぎない愛を感じます。

    それにも関わらず、わが子にどんな幼児教育をさせるかの選択になったとき、親御さんの考えは突然変わってしまうことがあります。言葉もままならないうちから「ITに強くさせるためにパソコンを習わせる」「医者にさせるために理系を得意にさせる」「小学校受験に向けた準備をする」と、非常に偏った思考で幼児教育を選ぶ親御さんがいらっしゃるのです。

    大学、職種、企業にこだわった幼児教育はいらない

    未来を見据えた教育をしなければと考えると、具体性を持った幼児教育に惹かれてしまう気持ちはわからなくはありません。 

    しかし、もし将来、お医者さまの仕事をすべてAIが行うようになっていたらどうしますか?  もし、大学制度そのものがなくなってしまっていたらどうしますか?

    そんなわけがないとおっしゃるかもしれませんが、事実、ここ30年くらいで世の中の「仕事」は大きく変わってきました。ですから、「大学」「職種」「企業」にこだわりをもってお子さんの将来を考えるのは得策ではありません。 

    3つの力をバランスよく育ててあげよう

    見えない未来に向けて幼児教育を考えるのであれば、どんな仕事、どんな職種についたとしても、またどのような集団のなかでも、自分の持てる力を発揮し、周囲のため、世の中のために活躍できる人間に導く必要があります。

    そこで大切になるのが、「知能」「こころ」「社会性」の3つの力です。これらの力をバランスよく成長させることで、どんな状況でもしなやかに、幸福感をもって生きられる大人になるのです。

    ひとつめの「知能」はいわゆるIQ(知能テスト)の結果だけでなく、与えられた課題を解決する力や、道徳的な観念も含みます。そのためには言語中枢を担う左脳だけでなく、感性や芸術をつかさどる右脳も発達させる必要があります。

     「こころ」は自分を信じられる力のことです。自分に自信を持って、正しいことをやりぬく力と考えてください。

    そして「社会性」はコミュニケーション能力です。人の気持ちを理解し、利己的にならない思考を持てるようになるかがポイントです。 

    幼児教育に必要な絶対条件とは?

    3つの力をバランスよく育てるためには、以下のことに注目した幼児教育が必要になります。

    ①右脳を成長させる
    私たちの脳には、理論や分析、言語をつかさどる「左脳」と、イメージや直感、創造力をつかさどる「右脳」があります。

    両方の脳が成長することで、3つの力のバランスが整います。机に向かってコツコツ勉強して成長するのは左脳ですが、それだけではこころや社会性は育ちません。

    そこで大事になるのが「経験」です。絵本の読み聞かせ、歌やダンスをする、絵を描く、指を使った知育遊びなどは経験の一つひとつが右脳を刺激します。ゲームやスマホでは脳のほんの一部しか使わないことは覚えておいてください。

    ②好奇心を見逃さない
    「好き」「おもしろそう」と感じたとき、子どもは目を輝かせます。その瞬間を見逃さずにアプローチすることで、好奇心が強く、興味を持ったことに力を注げる子に育ちます。

    具体的には知育玩具や教材を与えるときには、最初にママや指導者が楽しそうにやって見せること。目の輝きが見られたら「やってみる?」と渡します。ただし、子どもの興味は長続きしません。年齢×1分が集中力の限界ですから、すぐに飽きても気にしないことです。 

    ③褒める
    幼稚園受験や小学校受験のためのお教室では、できないと子どもを叱ることがあります。試験に受かるためと叱責を受け入れている親御さんも多いようですが、子どもの自己評価を下げるだけです。

    どんな小さなことでも具体的に褒めて認めてあげましょう。「すごいね」「上手だね」ではなく、「赤い色がとってもきれいに塗れたね」「靴下がきれいに畳めて感激したよ」と、どこがどんなふうに素敵だったかを伝えてあげます。

    子どもの未来を明るくする幼児教室の選び方

    子どもの将来を考えて、習い事や幼児教室を探している親御さんには、今回紹介したようなポイントに注目してほしいと思います。

    コペルでは「全脳教育」を理念に掲げ、子どもたちの脳がバランスよく成長するお手伝いをしています。

    大坪可奈

    幼児教室コペル代表講師・ペアレントセラピスト主宰

    幼児教室コペルの代表講師として、30年間で10,000人以上の子どもたちとお父様・お母様を指導。近年は、日本全国や中国での『幼児教育の重要性』を伝えるセミナーが人気を集めている。 「子どもが自立するまでは親からのサポートが必要であるように、親が子育てを学び実践するまでは専門家からのサポートが必要だ」という信念に基づき、日常で実践できるようなほめ方・しかり方や、ケースバイケースの指導を大切にした母親勉強会も評判。 現在も、新宿ミライナタワー教室で、胎教・ベビーコースを行い、幼児教育を通じて、幸せな親子が増えて世の中がよくなることを願っている。 著書「自己肯定感を高める最強の子育て」(PHP出版)