子育てコラム

【魔の2歳児】栄養士が教える!食事の「イヤイヤ」に効果的な対処法

2022年6月8日 10:00

目次

    子どものイヤイヤ期。2歳ごろにピークを迎えるとよく言われます。 

    このイヤイヤ期とは、子どもに自我が芽生え、自己主張を表現し始めることがきっかけとなります。しかし、まだ言葉を通して自分の思いや欲求をうまく表現できないことから、感情任せに「イヤイヤ!」と癇癪を起こしていることが多いのです。

    この時期は、どのように接したら良いか難しい部分もありますよね。食事の時間においても、偏食、食べ物を投げる、食事の時間に食べない……ということが起きると親御さんのストレスも溜まります。

    ですが、イヤイヤ期とは裏を返せば子どもが順調に成長している証とも捉えられます。そのため、怒って強制的に解決を行う判断よりも、上手く子どもと向き合える食事においてのポイントをお話しします。

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    偏食・好き嫌い・食べない、となったときの対応法

    今まで問題なく食べていたのに「ある日突然食べなくなった」となると、とても心配になりますよね。

    食事においての悩みは、子どもの成長や個性によってさまざまなパターンが存在するため、必ずこれをやると「すべて解決!」という方法はありません。ですが、ママやパパがそんな子どもの様子に対してどのような気持ちで接すると良いか? 子どもと上手く向き合うためにはどのような行動を取ったら良いのかを知ることが何より大切だと感じています。

    食べてくれないという状況において、「栄養が不足するのではないか?」と心配になります。ですが、まず行っていただきたいことは、「食べない」という状況を少し観察してみることです。 

    本当にお腹が空いてなくて食べたくないのか、何か不機嫌になる気持ちを抱えたまま食事に向かっていないか? と少し予想や考えを膨らませます。子どもによっては、保育園や幼稚園では食べているのにお家では食べないというパターンもあります。そんな時は、ご家庭での食事時間に一工夫入れてみるポイントがあります。 

    対処法① 食事における「おいしいね」の声かけを行う

    食事の時間において、ママ・パパがおいしく食べている様子を見せたり、声かけを行ったりすることはとても大切です。

    あまり食が進んでいない食材が見受けられたとき、たとえば、ママ自身の器に子どもと同じ食事をよそい、子どもがあまり食の進んでいない食材を箸で掴み「〇〇くんも同じ〇〇(食材名)あるかな?」と声をかけ、ママ自ら食べた後「おいしい」と、笑顔をみせます。

    すると、子どももママと同じのを探し見つけると、親と一緒の食材があるという喜びと食べても大丈夫なものという安心感から食べられるようになる傾向があります。

    対処法② 食器を変えてみる

    月齢が進むと子どもの好みのアニメキャラクターや電車などさまざまな好みが出てくるかと思います。そんな自分の大好きなキャラクターの食器やお箸・スプーンにする事で食事の時間が楽しみになり食べてくれるようになることもあります。

    さらに月齢が進み、好みのキャラクターが変わり効果が薄れることもあるかもしれません。しかし、なかなか食べない時期や急に好き嫌いが現れたタイミングで試してみるのはおすすめです。 

    対処法③ 一緒に料理を手伝ってもらう

    子どもに遊び感覚でも良いので、ちょっとした料理を手伝ってもらうこともおすすめです。

    たとえば、野菜の葉っぱをちぎったり、ボールに食材を混ぜ合わせたり、食材当てゲームをしたりするなど食に触れ合う機会をたくさん作ってあげましょう。

    一緒に料理をする事で食材を手の感触や香りで感じ、食べることへの興味や食欲が同時に湧いてきやすくなるのです。キッチンに立たせることを危険とだけ捉えず、ママの気持ちに余裕がある時に注意を払いながら試してみてください。同時にコミュニケーションも取れて新たな成長を感じられる時間にもなるでしょう。 

    ママとパパが楽しく食事をしている様子を見せることが重要

    このような工夫を加えた上でも長期的に食べない、元気がないなど様子がおかしい場合は、早めに医療機関に相談する事も大切です。 

    ですが、一時的な好き嫌いや食べないといった場合で、子どもの成長を確認する場合は、身長・体重が順調よく伸びているか、成長曲線を用いて確認をしてみましょう。大きく範囲からずれていなければ一息付きましょう。

     まずは食べられるもの優先でも構いません。いつの間にか、食べる量や食材が増えていたということは大いにあるためです。

    そして、何より重要なのはママとパパが楽しくおいしそうに食事をしている様子を見せてあげてください。ママとパパが一緒になってイライラしていると子どもにも伝わり、さらに子どもの食の進みが悪くなることもあります。

    子どもが好き嫌いや食べない時期があっても、「そうゆう時期もあるよね」と食事の時間を心豊かに過ごしていただくことをおすすめします。

    林美穂

    hayashi miho

    管理栄養士

    病院給食を作る委託会社、福岡糖質制限クリニック、宗田マタニティクリニックに勤務後、独立。各院に勤務中2,000人以上の糖尿病や鬱、高度肥満、妊産婦へ栄養指導を行う。宗田哲男氏の「赤ちゃんのための妊婦食本」を始め、「体、知能が育つ離乳食本」のレシピ考案・栄養監修として制作に参加。現在はフリーランスとしてセミナー講師・本の執筆協力・新栄養学講座開設など幅広く活動を行っている。