インタビュー

【幼児教室コペル代表講師 大坪可奈氏インタビュー】 ほんとうに頭のいい子を育てる家庭教育論 文字や数字に強い子を育てる3歳までにできること

2022年4月30日 10:00

目次

    頭脳だけでなく、感性と創造力を育てる幼児教室「コペル」。その代表の妻であり、講師でもある大坪可奈さん。同時に、二人の娘さんのママでもあります。お子さんはそろってIQ150を超え。どうすれば優秀な子どもを育てられるのでしょうか。

    ポイントは乳幼児期にあると言います。乳幼児期の子どもの脳を、より良く早く発達させるために、ママにできることを伺いました。

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    2歳でひらがなを読めるようになる方法とは?

    「0歳から学ばせていました」なんて言ったら、若いママたちは「頑張らなければ」と張り切ってしまうかもしれませんね。でも、肩肘張る必要はありません。「学ばせる」と言うより、日常の接し方を少し意識するだけで、子どもの脳の成長を飛躍的に高めることができるのです。

    たとえば、我が家の娘たちは2歳でひらがなが読めていましたが、私は一度も文字を教えたことはありません。お気に入りの絵本を繰り返し読んであげていると、じきに子どもは絵本の文章を丸暗記します。次のステップとして、文字を指でなぞりながら読んであげます。すると、教え込むことなく、子どもは文字と音を一致させて自然にひらがなを覚えるのです。この方法は多くのママたちが試してくれていますが、ほとんどのお子さんが苦労せずに文字を覚えていますから、ぜひ真似してほしいと思います。

    ママの遊びを見ているだけで、足し算と引き算の概念を身に着けられる

    足し算、引き算も無理に教える必要はありません。幼児教室「コペル」でも教材として使用している百玉そろばんを、ママが「123」のように声を出しながら動かす姿を見せるだけ。これを1歳前から実践していくと「数の概念」「増える」「減る」の意味を、子どもは自然に習得していきます。足し算や引き算という言葉を知るまでもなく勝手に算数を理解するのです。

    小学校に入ってから足し算や引き算に突然出合った子は、「やらされている」「教えられている」という感覚になり「数」に対して苦手意識を持ってしまいます。早くから「数」に親しめる遊びを取り入れる理由がここにあるのです。

    蓄えた情報が3歳になるといっきに噴き出してくる

    私が講師をつとめる幼児教室「コペル」では、子どもたちが楽しみながら、自然と情報をインプットできるプログラムを数えきれないほど用意しています。言葉のシャワーをたくさん浴びて、歌やリズムを楽しみ、手先を使う動作など、楽しみながらできる学習を短時間で次々と行っていきます。

    子どもたちが退屈する暇はありません。次々とプログラムを進行するので、初めて教室の様子を見学した人は「こんなに情報を与えても身につかないのでは?」と疑問に思われるようです。またプログラムの構成は、本来身につく時期より少し早めにアプローチできるように設定されているので「早すぎるのでは?」と懸念する人もいます。

    でも、心配はまったく無用です。子どもたちの脳は乾いたスポンジが水を吸収するように、きらきら目を輝かせながら知識を蓄えていきます。

    ただし、効果を焦らないでくださいね。少し時間が経ってから、子どもたちは蓄えたものを発揮し始めます。2歳半ころに1歳で得た情報の半分くらいを、3歳になると残りをいっきに噴き出させるイメージです。

    コペルに通っているママたちも「こんなことができるようになった」「急にできることが増えた」と時期が来ると報告してくれます。もちろん、どの子にも必ずその時期がやってきますから、焦らず、毎回のレッスンを楽しみましょうとお話しています。

    脳の7割が完成する、3歳までの刺激が優秀な子どもをつくる

    なぜこのようなことが起きるのかは、脳の発育の時期を考えると納得できます。成人の脳を

    10割としたときに、3歳までに約7割、6歳までに9割がつくられるからです。脳細胞の数は乳児の時点で確定していますが、脳内の配線は乳幼児期に爆発的に増えていきます。この配線をつなぐための接合部分「シナプス」を6歳までにどれだけ増やせるかが、脳の成長に大きく関わってくるのです。

    シナプスを増やすためには心地よい刺激がもっとも重要だと考えられていますから、ママやパパをはじめ、子どもに関わる大人から幸せと感じられるような刺激をたくさんもらうことが大前提です。その上で、学習につながる刺激も与える。もちろん、楽しみながら吸収できる環境をつくることが大切になります。

    コペルでは講師がお子さんにアプローチしますが、ご家庭ではママやパパが遊びの中で学習効果のある刺激を与えてもらいます。その一例が、読み聞かせと100玉そろばんなのですが、それ以外にもたくさんの方法があります。優秀なお子さんに育ってほしいと願うのは親なら当然です。ぜひ脳の成長を高める接し方をしてあげてください。

    大坪可奈

    幼児教室コペル代表講師・ペアレントセラピスト主宰

    幼児教室コペルの代表講師として、30年間で10,000人以上の子どもたちとお父様・お母様を指導。近年は、日本全国や中国での『幼児教育の重要性』を伝えるセミナーが人気を集めている。 「子どもが自立するまでは親からのサポートが必要であるように、親が子育てを学び実践するまでは専門家からのサポートが必要だ」という信念に基づき、日常で実践できるようなほめ方・しかり方や、ケースバイケースの指導を大切にした母親勉強会も評判。 現在も、新宿ミライナタワー教室で、胎教・ベビーコースを行い、幼児教育を通じて、幸せな親子が増えて世の中がよくなることを願っている。 著書「自己肯定感を高める最強の子育て」(PHP出版)