子育てコラム

子どもの自己肯定感を高めるための5つの働きかけ

2021年12月14日 5:00

注目度が高まっている「自己肯定感」

近年、子どもの教育において注目を集めているのが、心の成長の核を担う「自己肯定感」です。

自己肯定感とは、「ありのままの自分で大丈夫」という感覚のことです。自己肯定感が十分に育っている子どもは、「どんな自分も愛される価値がある」と感じられるので、失敗を恐れずに自分の夢に挑戦できるようになります。

子どもが生まれてから6歳までに、脳の発達がピークを迎えるとともに、人間性のベースも形成されます。この時期の子どもとの接し方は、自己肯定感の成長に大きな影響を与えます。

では、どのように働きかけることで、自己肯定感を高めていくことができるのでしょうか?

5つのポイントをご紹介します。

1.無条件の愛を与え、子どもを尊重して育てる

無条件の愛を与えられた子どもは、どんな自分も愛されるという感覚を持てるようになります。子どもの話を真剣に聞き、いつも気持ちに寄り添うようにしましょう。

お父さん・お母さんに尊重されていると感じることで、子どもは自分が価値のある存在だと信じられるようになります。

2.子どものなかに必要な力があると信じる

子どもが失敗しないように先回りして助けるのではなく、子どものなかに必要な力があることを信じてあげましょう。自分で選択して問題を解決することで、子どもにやる気と自己有能感が生まれます。

また、困ったときには「ヘルプ」ではなく「サポート」してあげることで、「失敗しても大丈夫なんだ」という安心感にもつながっていきます。

3.一緒に喜び一緒に感動し、太陽のように暖かく見守る

大好きなお父さん・お母さんが、自分と同じ気持ちで感動してくれると、子どものなかには喜びと充実感が生まれます。

また、いつも優しく見守ってもらうことで、安心して外の世界に踏み出していけるようになります。

4.知育に偏らず徳育を大切にする

コペルでは、世界的に非認知能力や21世紀型能力が注目される前から、IQだけでなくEQ、SQを育むための徳育を大切にしてきました。

自己肯定感を育むメソッドも、コペルの徳育のなかに含まれています。

仲間と共に生きたいという共生の本能は、感性脳とも呼ばれる右脳から生じています。右脳と左脳をつなぐ全脳教育は、知能の向上だけでなく、自分と他社を尊重し、世のため人のために能力を役立てる心の強さにもつながっていきます。

5.あるがままの姿を認めて、比較しない

「これができたから、偉いね」
「〇〇くんより上手だね」

といった条件付き・比較付きの承認は、子どもに「ありのままでは愛されないかもしれない」という恐れを植え付けてしまいます。

そうではなく、子どものあるがままの姿を認めてあげましょう

「どんなあなたでも愛しているよ」という、ご両親の深い愛情を言葉で伝えてあげましょう。

他者と比較される経験を積むと、比較のなかでしか自分の価値を認められなくなってしまいます。比較する対象は「過去の自分」だけにして、子どものあるがままの成長を喜ぶことが大切です。

いかがでしょうか?

ぜひ、お子さんの自己肯定感を高めるコミュニケーションを、おこなってみてください。

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