「なんで」と、しつこく聞いてくるのはどうして?
パパやママを質問攻めにする「なぜなぜ期」
3歳ごろになると、「なんで?」「どうして?」と、パパやママを質問攻めにする「なぜなぜ期」がやってきます。
「なぜなぜ期」の前段階として、1歳~2歳でやってくるのが「命名期」や「なになに期」と呼ばれる“第1質問期”で、これはものの名前や言葉の数を増やしていく時期です。
3歳〜6歳ごろにやってくる“第2質問期”「なぜなぜ期」で、「これはどうしてこうなるのだろう?」と、情報から興味や関心を広げていきます。
「なぜなぜ期」が6歳ごろまで続くのは、脳の発達が6歳までに90%程度発達することと関係しているといわれています。
この時期に「知らないことを知ることは楽しい!」「わからなかったことがわかることは楽しい!」と実感できると、意欲的に勉強したり、自主的に行動するようになるといわれていますので、保護者の方が、子どもの質問と向き合うのは非常に大切なことなのです。
「楽しい」と感じると、学習効果が上がる
向き合うといっても、難しく考える必要はなく、子どもと一緒に楽しんでみてください。
人の脳は「楽しい」と感じているときに、学習効果が上がります。
そして、自分の質問を否定せず受け止めてくれると感じることで、子どもの自尊感情は育まれます。
「こんなことに興味を持っているのね、すごいね! じゃ、一緒に調べてみようか」と、親も一緒に楽しんでみましょう。
また、説明するときに、子どもには難しい言葉を使うシーンもあるので、この時期にことばえじてん(絵で説明している辞書)を購入することもおすすめです。
ときには、「〇〇ちゃんは、どう思う?」と、逆に質問してみるのもいいでしょう。答えを想像することで、子どもの考える力、想像力を養うことに繋がります。
子どものなぜなぜ質問が続くとイライラ…対処法は?
逆に、質問に対して「そんなこと子どもは知らなくていいの!」と質問を拒否する言葉かけや、「そんなことも知らないの」と、バカにするような言葉かけには注意すべきでしょう。
とはいえ、「どうして空は青いの?」「どうして寝ると朝になるの?」「どうして朝は明るいの?」「どうして太陽は出てくるの?」などと、日々なぜなぜ期の質問に向き合っていると、疲れてしまいイライラとしてくることもあると思います。
気持ちに余裕がないときは、いったことを繰り返してみましょう。
「どうしてパパは、今日いないの?」「会社よ」「どうしてパパは会社に行くの?」と、なぜなぜが始まったら、「どうしてパパは会社に行くのか知りたいのね」と、真似をしましょう。
これは、モニタリングというコミュニケーションの第一段階です。モニタリングすることで、子どもは受け入れられたと感じ、自尊感情を保つことができます。
なぜなぜ期は大切な時期なので、保護者が応えてあげよう! 一緒に楽しもう! と考えることは大事ですが、がんばりすぎず、ときにはモニタリングを使いながら、なぜなぜ期を乗り切ってくださいね。
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