子育てコラム
子どもにテレビやスマホを見せて良い時間は◯時間以内
2021年12月14日 5:00
子どもにテレビを見せてよい時間のガイドライン
前回の「テレビやスマホは子どもの教育に悪影響はあるの?」の記事で、テレビやスマートフォンの子どもへの悪影響について、解説させていただきました。
では、子どもにどれくらいまでなら、テレビを見させてもいいのでしょうか。米名門ミシガン大学が、親にすすめるガイドラインを紹介しましょう。
2歳以下はテレビなし
米国小児科学会によると、
・人生の最初の2年間は、子どもの脳の発達と成長に、とりわけ重要な時期である。
・この期間に、子どもは、他の子どもや大人との積極的なかかわり合いを必要とする。
・テレビの見過ぎは、初期の脳の発達に、ネガティブな影響を与える。
・当学会は、2歳以下の子どものテレビ視聴は勧めない
としています。
テレビにベビーシッターをさせない。家事をするときは、子どもを背中におんぶする。ということが大事だといえます。
小学生は1日1時間まで
小学生になれば、ある程度、テレビから得られる情報が、教育上有効に働くこともあるため、以下のように、ガイドラインが定められています。
・平日1日あたり1時間程度、週末1日あたり2~3時間。教育番組は延長可。
・テレビは宿題が終わってから。録画機能を積極的に使う。
・テレビをご褒美や罰として使わない。
・兄弟がいても、1人だけテレビを見させない。上の子が宿題をしている間に、下の子がテレビを見たがるときは、下の子にも読書などの課題を用意する。
親も守りたいルール
同ガイドラインは、子どもだけでなく、親に対してもあるべき姿を提示しています。
・親自らお手本になり、読書や他の活動的な時間の使い方をする。
子どもに自信を身につけさせるためにも、家族の会話や読書が重要
英団体パブリック・ヘルス・イングランドは、7歳の子どもを対象に、テレビ視聴時間の調査をおこないました。
この発表によると、長時間テレビを見る習慣のある子どもは、自信や自尊心、幸福を見つける力が弱い傾向があるのだそうです。
テレビ、テレビゲーム、パソコンを頻繁に使う子どもは、落ち込みやすい、不安になりやすい、うつになりやすいという調査結果もあります。デジタル環境に浸かっていることは、精神的に悪影響を与えていると考えられます。
家族の会話や読書を楽しみましょう!
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