子育てコラム

子どもが時間を守れない理由とは?

2021年12月14日 5:00

目次

    子どもはなぜ時間を守れないのか?

    朝の支度は、親子ともに1日のなかで一番バタバタする時間。

    「あと5分で着替えて」
    「8時には出るからね」

    と子どもに言ったものの、数分後に見に行ったら、なんとまだパジャマのまま……。

    子どもが「時計は読めるのに、なぜ急げないの?」と不思議に思ったことはありませんでしょうか。

    1分が60秒で、1時間は60分、1日は24時間、ということを知っているのに、時間通りに動いてくれないのはなぜか、ある実験の結果とともに、その理由についてお伝えしていきます。

    実験結果から見えてくる子どもの時間感覚

    実験では、3~6歳の子に次のような質問をしました。

    Aさんは1分間ジャンプをし続けました
    Bさんは1時間ジャンプをし続けました
    では、どちらがたくさんジャンプをしましたか?

    その他にも、「秒」「日」「月」「年」という時間の単位を用いて、同様の例題を作り、子どもたちに比較をさせました。その結果見えてきたのは、4歳くらいまでには、ほぼ正確に時間の単位を把握しているということです。

    しかし、質問のレベルを一段階上げると、その知識が揺らぎました。

    5歳ごろまでは時間の単位の感覚が乏しい

    Aさんは3分間ジャンプをし続けました
    Bさんは2時間ジャンプをし続けました
    では、どちらがたくさんジャンプをしましたか?

    大人であれば、分数や時間数が増減したところで、その判断に迷うことはありません。

    しかし、子どもたちにとって、これらは非常にトリッキーな問題で、5歳の子でさえも、数の多いAさんのほうを選ぶ傾向が強かったのだそうです。

    1分よりも1時間のほうが長いことは知っている。でも2よりは3のほうが大きいという知識のほうが、前に出てきてしまったわけです。

    7歳まででも時間の長さの感覚が曖昧

    また、5~7歳の子を対象にした別の実験でも、おもしろいことがわかりました。

    子どもたちに、「○○にかかる時間」を、短いものから長いものへと順番に並べてもらいました。

    (例:まばたきの時間=非常に短い、朝から夜までの時間=非常に長い)

    すると、順序自体は正しく並べられても、それぞれの行為がどれくらいの時間を要するのか(○秒なのか○時間なのか、など)までは理解していないことがわかりました。

    リズムある生活習慣が時間感覚を育てる

    時計の授業は小学1年生で始まり、2年生くらいで、ほぼ正確に読めるようになってきます。ただ、それで自動的に「8時だから急がなくては」と、思うようになってくれるわけではありません。

    「時計を読めること」と「時間管理ができること」は別のこと。時間管理は、生活習慣を時計に当てはめ、ビジュアル化したものです。だから時計云々よりも、普段からの規則正しい生活リズムがものをいいます。習慣化が大切なのです。

    先々、時計を見て行動できる子にするには、小さいころからリズムある生活を心がけることが大切です。毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。そういう基礎的な働きかけが、子どもの時間感覚を育てていきます。

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