インタビュー

【整理収納アドバイザー直伝】衣替えは処分のチャンス!増え続ける子ども服の上手な整理収納方法とは?

2023年10月1日 13:39

なかなか処分できず増えすぎてしまった子ども服を前に「なんとかしなくちゃ」と思っているご家庭も多いと思います。そんな皆さまのために、今回は整理収納アドバイザーのみやけ みほさんにインタビュー。衣替えのタイミングを上手に利用して、子ども服をスッキリ片づける方法を伝授いただきました。

衣替えはいつ頃にするのがいい?

制服のある幼稚園に通っている場合ですと、園から制服の衣替えのお知らせが来ますので、それが普段着の衣替えのタイミングになっているご家庭もあるかもしれません。我が子の幼稚園では6月と10月に衣替えのお知らせがありますが、実際は5月にはすでに半袖を着ていたり、10月の下旬頃まで暑い日があったりします。ですから夏服はゴールデンウィーク頃に出し始め、冬服は10月頃から長袖と半袖を混ぜながら、徐々にその比率を変えていくという感じで衣替えをしています。

子ども服の整理収納のためのコツ

子ども服に限った話ではありませんが、整理収納を成功させる基本的なコツは次の2点です。

.適正量を決めておく

あらかじめ収納スペースを決めておいて、そこに入る分を適正量として維持します。この量をルールとして決めておくことが大切です。我が家の場合はシーズンオフの洋服は子ども部屋のクローゼット内の引き出しに収納しており、入りきらない分は処分対象になります。

▼子ども部屋のクローゼット

2.一時置きボックスを作っておく

手放すと決めた洋服を一時的に保管しておくボックスを作ります。整理収納にまつわるお悩みで一番多いものが、「不要なのに捨てられない」というもの。思い出があって処分に踏ん切りがつかないという時にこそ、この一時置きボックスが活躍します。一旦ここに溜めておき、いっぱいになったタイミングで誰かに譲るのか、ウエスなどにして活用するのかを決めていただきます。

ちなみにこのボックスは、蓋をしないことがポイント。中身がいっぱいになった様子を見ることで、処分しようかなというスイッチが入りやすくなるからです。

▼「一時置きボックス」

衣替えで実践!子ども服を手放す基準は?

衣替えをする時は、まず最初に手持ちの服を全て並べてみてください。それから処分する服を決めていきます。ここではどのような洋服が処分対象になるのか、その基準をご紹介します。

1.サイズアウトしたもの

すでにサイズアウトしてしまったものと今ピッタリなサイズのものも処分の対象になります。子どもの成長は早いので、今ピッタリでも次のシーズンではサイズアウトしていることも多いはず。これらは一時置きボックスへ移しておきましょう。

.傷んだもの、汚れがひどいもの

ほつれていたり穴が開いたり、汚れが目立つもの、使い倒して劣化した服も処分するものとして一時置きボックスへ。たまに園や学校から特別な活動があるので汚れてもいい服で来てください、というお知らせがあります。そんな時は一時置きボックスから出して使うこともできます。

3.趣味に合わないもの

良かれと思って買ったのに子どもの趣味に合わなかった服も潔く一時置きボックスへ。いただいたけれど着なかった服も同様です。

4.収納に入りきらない分

保管スペースに見合っていない分も処分しましょう。大人も同様ですが、洋服はたくさんあっても結局お気に入り以外はほとんど着ることがありません。もったいないからと取っておくよりは、誰かに譲ったりウエスにして生かす方がいい服もきっと喜んでくれると思います。

5.どうしても手放せないものはどうする?

一時置きボックスに移してしばらく経って見直しても、どうしても捨てられないものが出てくることもあります。私も子どもたちが順番で使った帽子だけは捨てられませんでした。そのような場合は子ども用の思い出ボックスを作って、厳選されたもののみを保管しています。

暮らしを楽にするみほさん流収納法

ここでは我が家で実践している子ども服の収納方法をご紹介します。ご家庭の状況に合わせてアレンジしながら活用いただければと思います。

1.普段着は子どもの手が届くボックスへ

我が家はすぐ手の届く場所に子ども用の収納ボックスを2人分置いて、普段着2パターンとパジャマ、下着を3つ入れています。洗濯をして乾いたらそのまま入れておき、子どもたちにはここから出して着てもらっています。我が家は制服のある幼稚園に通っているので、普段着は2パターンで足りていますが、ご家庭によってパターン数は変わってくると思います。

▼子どもたちの普段着はテレビ横のホワイトボックスへ

▼予備のオンシーズンの普段着は、洗面脱衣所でボックス管理しています。

2.シーズンオフの服はカテゴリー分類

先ほど、シーズンオフの洋服を収納している子ども部屋のクローゼットをご紹介しましたが、その引き出しの中の写真がこちらです。

▼シーズンオフ用引き出し。カテゴリー別に収納

手前が秋用、奥が冬用で、上下のカテゴリー別に分類しています。衣替えの時にはこのまま取り出すだけなので楽だと思います。

3.アウターはハンガー収納

引き出しに入らないアウター類などは、子ども部屋のクローゼット内でハンガー収納しています。引き出しの中を探すよりワンアクション少なくて、寒暖差の激しい季節など必要な時に、サッと取り出せて楽です。

おすすめの収納グッズ

写真でも掲載されている我が家で使用中の収納グッズをご紹介します。

〈無印良品〉やわらかポリエチレンケース

普段着用のボックスに大サイズを、予備のオンシーズン服の収納用として中サイズを使っています。角がないので小さな子にも安全ですし、ホコリを取るのも楽。水洗いできる点もいいと思います。柔らかすぎず固すぎず、人に優しいボックスです。

〈無印良品〉ポリエステル麻 ソフトボックス L

処分すると決めた服を溜めておく一時置きボックスに使用しています。

〈無印良品〉PP収納ケース引出式横ワイド・小

クローゼット内でシーズンオフ服の収納に使っています。1段置きなので子どものライフステージに応じて数を増やすこともできます。

ラベル

全ての収納にラベルを貼って中身を記入しています。我が家ではテプラを使用。家族みんなで収納場所を共有できるので、ラベルは必須です。

上手に手放していつでもお気に入りを!

子ども服というのはかわいいからと、ついつい買っては増えすぎてしまいがち。たくさんの着ない服を目の前にしてモヤモヤした気持ちを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ですが大人も子どもも結局着る服は、自分のお気に入りばかりのはずです。処分すべき洋服をきちんと手放して少数精鋭で着回していけば、いつでもお気に入りを身につけて気持ちよく過ごせると思います。ぜひ参考にしてみてください。

みやけみほ

miyake miho

整理収納アドバイザー

整理収納アドバイザー1級。2児のママ。ズボラでも続く収納術や便利グッズの紹介、家庭でのガーデニングや子育ての様子などをインスタグラムやWEBメディアなどで発信している。

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