インタビュー #交通

知っておきたい、子どもを交通事故から守るためにできること【専門家監修】

2023年9月21日 12:03

全国交通安全運動が実施される秋は、交通事故が急増する季節でもあります。大切なわが子を事故から守るためにはどんな取り組みをすればよいでしょうか。

交通事故を防ぐためには、まず事故について知ることが大切です。そこで、子どもの交通事故の原因や特徴から、子どもを守るための対策まで、城北自動車学校の綾垣さんに教えていただきました。

子どもは年間でどのくらい事故に遭っているの?

令和4年の交通事故による全国の負傷者数は約36万人、死者数は2,610人で、そのうちの子どもの数は下記となります。

①6歳以下:負傷者数が5,013人、死者数が17人
②7歳〜12歳:負傷者数が9,628人、死者数が8人

事故に遭いやすい年齢や時間帯

①6歳以下の場合

6歳以下で事故が多い年齢は3歳です。だんだん力が付いてきて動きが活発になる頃で、親が手をつないでいても、その手を振りほどいて走り出してしまいます。よく行くお店などで、車を降りてそのまま駆け出し事故に遭ってしまうといったケースも少なくありません。そのため、幼児の事故は、公園や買い物へお出かけする8時から12時くらいまでの午前中に多く発生します。

②7歳〜12歳の場合

小学生では、小学校に上がりたての1年生の事故が多く、昔から「魔の7歳」と言われるほどです。4月の登下校には保護者の「見守り隊」などがありますが、連休明けの5月6月になると保護者の気も緩みやすく、事故に遭ってしまうケースが多いようです。小学生の事故が起きやすい時間帯は、午前は登校時間の7時から8時、午後は下校時間やそのあと遊びに行ったり塾に行ったりする14時から16時と言われています。

子どもの事故の特徴

幼児から小学1年生に多いのが歩行中の事故です。その中でも

①飛び出し
②横断中
③信号無視

による事故が多く起こっています。とくに未就学児はお兄ちゃんやお姉ちゃんを追いかけるのに必死になって車や信号が目に入らず、事故に遭うといったケースが多く見られます。

これに対し、小学3年生以降になると自転車の事故が増加してきます。事故が起こるのは信号無視のケースが多く、こちらも上級生のあとに付いていこうとして、周りへの注意がおろそかになってしまうといったケースが見られます。

子どもの事故の原因は?

原因①:夢中になってしまう

子どもの事故の一番大きな原因は、やはり「夢中になる」ということです。子どもは何かに夢中になると周りが見えなくなってしまいます。それに加えて興味を持ったものに近づく傾向もあるため、事故へとつながってしまいます。

原因②:大人と比べて視野が狭い

実際に子どもの視野は大人に比べてかなり狭いことがわかっています。大人の視野は両目で200度ほどあるといわれていますが、それに対して子どもの視野は左右90度くらいです。上下に関していえばわずか70度しかありません。大人のドライバーは自分の感覚から、子どもは自分の車が見えていると考えてしまいがちですが、実際には見えていないのです。横断歩道で右左を見ているようでも、本当に見えているとは限りません。

原因③:交通ルールがわからない、文字が読めない

そのほかの原因としては、交通ルールがよくわかっていなかったり、「止まれ」という字が読めなかったりということも挙げられます。また、横断歩道で手を挙げていれば車は停まってくれるものだと思い込んでいる子どももいます。

効果的な交通事故対策とは

子どもの交通事故を減らすためには、ドライバーへの注意喚起や、事故が起こりにくい道路の整備など、社会全体での取り組みが必要ですが、まずは自分の子どもが事故に遭わないよう、家庭でできる対策から行っていきましょう。

①普段から交通ルールに親しむ

子どもが交通ルールをしっかり理解できるよう、たとえば、お出かけ中に目についた標識の説明をしてあげるなど、折に触れて交通ルールを教えてあげてください。交通安全教室などのイベントに参加するのもおすすめです。

②認識しやすい服装や持ち物を身につける

子どもの事故を防ぐには、ドライバーから子どもを見えやすくすることが重要です。認識しやすい色の服装をしたり、反射材を活用しましょう。明度の高い色は昼も夜も見えやすく、オレンジや黄色が一番おすすめです。

一般に信号に使われている色はドライバーからわかりやすいと考えられており、昼間であれば赤は注意を喚起しやすく、青は夜でも意外と明度が高く目につきやすいようです。また、夜に自転車に乗るときは、反射材が事故防止に非常に役立ちます。

③具体的な注意の仕方を教える

道路を渡るときは左右を見て、など教えてあげている親御さんはたくさんいらっしゃると思いますが、さらに具体的にどのあたりまで遠くを見るかなどを説明すれば、より安全性が高まります。そして、子どもは親を見て育つものなので、親御さんがまず実践してあげてください。また、子どもがひとりで出かけるようになっても、少し口うるさいくらいで構わないので、「どこどこは気をつけて」と注意を呼びかけてあげてください。

④シートベルト、チャイルドシートは必ず着用

令和4年にも、後部座席でのチャイルドシート未使用で6歳未満の子どもが3人亡くなりました。また、7人の小学生が後部座席のシートベルト未着用で亡くなっています。たとえ子どもが泣いても、必ずシートベルト、チャイルドシートを着用しましょう。

⑤遠くから子どもに呼びかけない

外出先で子どもの姿を見かけた場合、声をかけるときは十分気をつけてください。遠くから呼びかけたことによって子どもの注意がお父さんお母さんに集中してしまい、事故につながるという悲しいケースもあります。

目を離さず、手をしっかり握る

愛するお子さんを守るために、絶えず目を離さないようにしてあげてください。また、ある程度力が付いてくると、駐車場などで手を振り払って突然走り出してしまうこともあります。少々きついくらいでもよいので、手のひらではなく手首をしっかり握ってあげておいてください。親御さんの目と手で、大切なお子さんを事故から守ってほしいと切に感じます。

城北自動車学校

jyouhokujidoushagakkou

愛知県指定自動車教習所

愛知県名古屋市にある、設立1962年の歴史ある自動車学校。YouTubeやインスタグラムなどSNSで車の知識や運転のコツなど、安全運転のための情報を発信中。

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